退職届
いまから職場に行く。
復職訓練に関しての書類をとりにいくためだ。
大雨の中歩いて行く。
もし順当に時期が過ぎて行くならば、わたしの復帰は3月ごろになるだろう。
それでも、わたしはこの職場から逃げ出したい。
退職をしたいのだ。
退職をしてどうする、治療費や生活費で少しずつ金銭的な負債がつもっていく。
でも、もうだめなんだ。
あの場所に、トラウマじみたものができてしまっているから、復帰したところでわたしはまた精神を病む気がするのだ。
この不本意な休職も、いつまで続くのだろうか。何度も何度も訓練を繰り返すたびにおまえはまだ病人だと告げられる。
さらに今回、発達障害にかんしてのテストを受けろとも言われている。
そうか、会社は、わたしを発達障害だとおもっているのか。
わたしを発達障害と名付けたいのか。
自分自身で発達障害と診断されるよう手引きされるのは別段いいとおもう。
でも他人に、おまえは発達障害だろうと突きつけられた現実に、もうこの会社全体の信頼感は失落していた。
もとから信頼などなかった。仕事さえできればいいとおもった。
だけど、もう無理だ。
最底辺の誠実さももうこの団体には存在しない。
個人でいいひともいるのかもしれないが、総体的にみるとこの会社、ないしこの業種にはもう関わりたくないとおもった。
もうむりだ。顧客にさえ回りたくない。
できれば、願わくば、一生この業界に関わらない人生が訪れますように